2009.3. 1 コブハサミムシ 母を食べる子供達

朝一番でコブハサミムシの様子を見ると、いきなり衝撃的なシーンが展開されていた。母虫の背中に塊となった子供達が、翅の下に潜り込んで母虫を食べ始めたところだったのだ。子供達に自らの肉体を捧げる話は有名だが、目の当たりにする光景はあまりにも衝撃的であった。子供達は母を食べるという本能に導かれ、母虫は捧げるという本能の中で、抵抗することなく子供達に食べられていくのであった。やがて母虫の胴体な二つに分けれ、その断面に子供達は群がり、胸の筋肉が食べられると母虫も徐々に動きが無くなっていったが、最後まで触角が動いていたのが印象的であった。他のハサミムシは、子供達の巣立ちを見送り、再び産卵する種類が多いのに、コブハサミムシはなぜ、このような繁殖スタイルにいきついたのだろうか、同様なことがカバキコマチグモでも行われるが、卵の数を多く産むより、栄養を得て巣だっていく子供達のメリットへと進化していったことになる。当然その結果としてコブハサミムシの今があるわけで、十分に合理的な繁殖スタイルなのだろう。



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