2009.3.16 柳のオオミノガ

気がつけば3月も半ばとなって刻々とフィールドは春らしさを増している。早朝に雑木林を久しぶりに歩いてみると、小鳥たちのさえずりもにぎやかで、ウグイスカグラが咲き始めたり、カタクリもだいぶ葉を伸ばしていた。しかし、なかなか写真に撮りたいと思える春は見つけられなかった。仕事場へと向かっていた時、目に入ったのが柳の枝先のミノムシであった。冬のネタではあるが、たまたま柳も芽の育ちも遅く、冬っぽいイメージで撮ってみようという気になった。とても春を迎えるという仕事の節目が見えないせいか、自分で春を拒絶しているような気にもなった。蓑に窓を開けて中の幼虫の様子をみると、無事に冬越しした大きな幼虫が入っていた。春とはいえ、この幼虫が蛹になるのは5月過ぎでまだまだ先が長い。なにか、状況は自分とよく似ているなと感じた。今の仕事が一段落したら、蛹から成虫へと変態する様子を撮ってみようという気になり、持ち帰ることにした。



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