2009.4.11 コツバメとの再会

今日も気温が上がり初夏の陽気であった。昼にカメラひとつ持って、ゆっくりと園内を歩いてみた。不二山の山頂を訪れるとヒオドシチョウとナミアゲハが活発に飛び回っていた。一瞬前を黒っぽい小さなチョウが横切った。もしやと思い目を離さず軌跡を追いかけ、梢に止まった姿を見届けたのは大好きなチョウ「コツバメ」であった。つい先日もカタクリをよぎったのを確認したが、ファインダー越しにこのチョウを見るのは実に十数年ぶりである。春だけの出現ということもあるが、昆虫の森ではかなり稀なチョウなのである。昆虫写真を撮り始めた当時、埼玉県の狭山湖をフィールドにしていて、春を待ち遠しく感じつつ早春に出現するこのチョウの存在を知り、地味ではあるがその可憐な姿に恋い焦がれたのであった。ポジでは当時の写真が残されているが、なにしろ夢中で探したことを思い出す。何かそんななつかしさと、若かりし頃を振りかえさせた一瞬であった。



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