2009.4.30 ハナカマキリ

展示しているハナカマキリが終齢に脱皮し、美しい姿を写しておこうとランの花まで用意した。ボルネオ展のパネル制作で、ランの解説をつくっていて、花の構造を調べていると、3枚の花弁と3枚のガク片が基本構造で花の形を作り出してしていることを、恥ずかしながら今頃知って関心する始末であった。さて、ハナカマキリの花びらは何枚あるのか?大きなフィンがついた中脚と後脚、そして反り返った腹部、それと対称の位置にある唇弁に相当するのが前胸であった。今更ながら、じつによくできたランの造花であった。しかし、現地での発見例を聞くと必ずしもランにいるとは限らず、それどころか、花にいないこともあるという。オーキッド・マンティスと言われるくらい、どうしてここまでランに似ているのだろう。進化の不思議を感じずにはいられない。かつて、この話題を海野さんと話していると、「ランになりたかったんだよ」とあっさりと言い切った。確かにそうかもしれないとも思った。



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