2009.5. 8 キマエアオシャクの幼虫

GWは天気もそこそこで、昨年よりも多少お客さんが多かったようだ。静けさを取り戻した園内を一周すると、木々の緑もすっかり初夏の装いとなっていた。クヌギの葉もすっかりのび、ナナフシの餌に低い枝を見つけて切ろうとすると、何気に見た枝先にいたのがキマエアオシャクの幼虫であった。見事な化けようだが、この形が頭に染みついた僕の目から見ると、不思議と視界に入っただけで浮かび上がってしまうのだ、キマエアオシャクに限らず、昆虫特有の左右対称のからだつきや、節っぽいわずかな質感も見逃さない感覚が、なんとなく確立されているようだ。ついでに新聞紙面の「昆虫」という文字など、欲しい情報が自然と浮き上がるのも不思議だ。しかし、不思議のようで当り前で、鳥が虫を探しだすように、僕が生きるために必要な情報を、僕自身がいつも探しているから見えてくるだけなのだ。



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