2009.5.18 ウマノオバチ

昨日の雨から一転して、朝からまぶしい朝日が差し込んだ。今日は久しぶりにフィールドをゆっくり楽しむ休日に恵まれた。朝一番、エゴの花に集まる昆虫からはじまって、夕方、クロクサアリとタマカイガラムシの様子を撮影するまで丸一日フィールドを楽しむことができた。一押しの出来事はなんといってもウマノオバチの発見であった。しかし、正確に言うと再発見で、数日前、シロスジカミキリが発生木から脱出した日にも目撃はしていたのだが、カメラを向ける間もなく飛んで行ったしまったのだ。気温が上がった昼ごろに、もしかしたら、また来ているかもしれないという予感の中で、再び同じ木に向かったのであった。そして・・・飴色のハチが幹に止まっているのを遠めに確認した瞬間、血液の巡りが一瞬早くなったのを感じた。必要と思われる機材をまとめて斜面をよじ登り、ウマノオバチを刺激しないようにそっと近づいた。なにがなんでも写しとめるという課題とともに、産卵シーンを観察するという目的もあった。ウマノオバチは、シロスジカミキリの幼虫が木くずを排出する穴に頭を突っ込んでは、宿主となる幼虫の様子を観察しているようであった。結局、産卵はせずに飛び立ってしまったのだが、初夏の雑木林で、ひさしぶりに血が騒ぐ出来事となった。



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