2009.5.28 オバボタルの交尾

どんよりとした天気の中、早朝歩いていて目にとまったのが笹の葉先で交尾をしているオバボタルであった。僕が小学校3年生の時、たまたま夜の草むらで光るものを見つけ、「これがホタルだ!」と、初のホタルとの対面がこのオバボタルであった。しかし、図鑑には「光らない」と書いてあったのだ。なんとも不可解なままの過去の記憶としてくすぶっていた。以前にオオオバボタルの幼虫を見つけ、成虫まで飼育したとき、羽化後しばらくはよく光るのであった。ホタルに詳しい方にとっては常識的な生態かもしれないが、いろいろと調べていくとオバボタルも羽化後はしばらくは光るらしい。それがわかったとき、光っていたオバボタルのことが30年を経てすっきりしたのだ。フェロモンへと配偶シグナルが進化し、昼の世界へと移っていったホタルの、まさに先祖のなごりなのだろう。



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