2009.6. 2 クロスジギンヤンマのホバリング

芝生広場にある小さな池をクロスジギンヤンマがゆるやかなに占有していた。この時期、どの池でも見られる光景だが、ふと観察していると、ところどころでホバリングをおこなう個体であることに気が付いた。クロスジギンヤンマの飛び方には個体差があり、あれだけたくさん飛んでいても、カメラを向けようという気になれるものはほとんどいない。ゆるやかに飛んでいるように見えても、飛んでいる個体にピントを合わせることなど不可能に近い。しかし、まれにホバリングを頻繫にする個体や、風が強い時に風に向かってスローに飛ぶ瞬間があり、そんな時がシャッターチャンスなのだ。飛び方を観察しながら「これは撮れるかもしれない」と思い立ち、池のほとりに腰をすえて、ホバリングする瞬間を狙った。何度となく他のオスが縄張りに入り込み空中戦となったが、なんとかこの個体はこの池にとどまってくれた。そして、ようやくホバリングしながら、ピントを合わせるだけの時間を僕にゆるしてくれた。



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