2009.6. 7 クロオオアリのけんか・・・

実家に向かう途中、秦野市の山中を抜けて御殿場へと向かっていた。峠を越えて里に近づいた頃、「自然観察園」という看板が目にとまり、ちょっと寄り道をしていくことになった。日曜日というのに利用者の気配はなく、ちょっと不思議に感じた。園路を山に向かって歩くが、「ヒルに注意」という看板があったのが少し気になった。園路を進んでいくが、ずいぶん薄暗い林で、30mほど先でサルの群れがいたりで、すぐにUターンすることにした。足早に出発点のあずまやまで引き返すと、クロオオアリが地面を這っていた。めずらしい光景ではないが、ずいぶんゆっくりと歩いていて撮りやすいと思ったのと、せっかく来たということもあって、撮影を始めたのである。接近している2匹のアリが、お互いに触角で探り合うと腹部を突き立てて喧嘩のポーズをとり始めた。同じ巣のアリのように思えるが、相性が悪いなんてこともあるのだろうか?激しい喧嘩に発展しないまでも、何度となくそれをくりかえしていたのだ。まぁシーンとしては面白く夢中で撮影をしていたわけだが、ふと、気が付くと肥ったヒルが傍らを這っているのに気づいた。「ウッ、これは・・・」思わずヒルを潰すと、小さじ一杯ほどの血があふれ出たのだ。ズボンの裾をまくると、くつ下には血が滲み、3匹のヒルが食いついていた。この観察園に、ひと気がない理由がその時わかった。



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