今年の撮影課題にショウリョウバッタの孵化があった。昨年から採卵し、準備を進めていたが、なかなか孵化のタイミングと時間が合わずにいた。概ね午前中が孵化する時間帯であることがわかってきたので、休日の今日は、がっちり狙おうと決めていた。卵塊の数も残り少ないはずで、まずは掘り返して確認から始めた。すでに孵化後のカラがいくつも出てきた。すると、まさに孵化した直後の前幼虫の固まりが転がり出てきたのだ。あわてて埋め戻し、撮影準備に入ったが、その30分後に地上に現れ、なんとか「孵化」といえるシーンが撮影できた。しかし、幼虫は10匹程度で、本来の孵化に比べるとちょっと迫力に欠けた。撮影が終わり、改めて土を掘り返し残りの卵塊を調べると、なんと、残りはゼロ。数が少ないなどと贅沢は言えず、撮れただけラッキーでだった。