2009.7. 6 カブトムシの交尾

今年のカブトムシの発生は、例年よりいくぶん早い気がする。すでに樹液には、多数のカブトムシが群がり、昼間からバキバキとケンカをしたり、交尾をする様子が見られる。カブトムシの潜在的寿命は2~3か月だ。しかし、野外では1か月ですら生きられる個体はごくわずかであろう。セミの寿命が短いことで取りざたされるが、ひと夏を生きる昆虫として寿命にそれほどの大差はない。オスは樹液をめぐってケンカに明け暮れ、すでにボロボロの者もいるし、カラスに食べられた死骸も毎日のように落ちている。人間の世界で言えば、そこはまさしく戦場である。交尾ができて、結果的に遺伝子を残すことこそが生きた証としか言いようがない世界なのだ。そんな目で交尾中のカブトムシを見ていると、無表情の中に表情が浮かび上がってきた。というか、自分がのめり込んでいるだけなのだが・・・。



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