2009.7.19 夜のウスバカミキリ

昆虫写真家の鈴木さんらと夜の雑木林散策をしているときだった。木の幹の至る所にウスバカミキリが目立って付いていた。「こいつらどこにいってもたくさんいるよねぇ」などと珍しくもないカミキリにカメラを向ける気もしなかった。ただ、鈴木さんはメスの写真がないといい、あまり本気でもなくメスがいたら撮ろうという感じだった。そんな矢先、ニセアカシアの幹で交尾をする個体を発見し、とりあえず撮影することにしたのだ。お互いに撮影が終わり、交尾も終わってメスは産卵を始めた。僕は撮ろうと思わなかったが鈴木さんはさすがにしっかりと撮影をはじめたのだ。そして残ったオスに目をやるともう一匹のオスが近づいてくるのであった。それからがすごかった。オス同士触角を振り回して、大アゴで噛み合うすさまじいケンカを始めたのだ。あまりにとっさで撮影どころではなかった。二人で顔を見合せて「すごい戦いをするもんだね・・・」と苦笑い。ウスバカミキリを見る目が変わったことは言うまでもない。



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