今日は採集業務で武尊(ほたか)まで出かけ、ハンミョウとカンタンなどを採集した。その帰りがけに車窓から見えたススキの茂る空き地にふと立ち寄ることにした。ススキ原に足を踏み入れると、そこは意外にも湿地で、ところどころに水たまりがあり、その上を飛び交っていたのがルリボシヤンマであった。何匹ものオスがテリトリーを張り、ホバリングをする光景が見られ、さっそくカメラを構えることにしたのだ。自分は動かず、ルリボシヤンマがいい間合いに来るのを待つことにした。150mm相当のレンズでは、フレームからはみ出るほど近くでホバリングをすることもあったが、ピントを合わせにもたもたしていると、さっと移動してしまうのだ。何度となく緊張がよぎる中で夢中でシャッターを切った。