朝からコントラストの強い日差しが降り注いだ。田圃の土手には彼岸花も顔を出し始め、そんなてっぺんに止まるアキアカネを探してみた。アキアカネは止まる場所が気に入るとしばらくはいすわり、時折、その頭上をかすめる獲物を捕獲しては再び戻りむしゃむしゃとよく食べている。そんな合間に、「クルッと」首をかしげるようなポーズを見せる。どんな意味があるかわからないが、その表情はけっこうおもしろい。撮影しようとチャンスを待つが、なかなか一瞬の出来事でタイミングが難しい。三脚を立てて、電磁レリーズも試みたが、たいてい三脚を立てている間に驚いてどっかにいってしまうのだ。手持ちではピントの保持がけっこうきついアップであったが、肘をついてなんとかねばり、やっとかしげる瞬間にシャッターを同調することができた。