今日は出張で銀座に出向くことになった。いつもであれば、カメラは持って行かないが、今回は、せっかくの出張の機会に、夜の銀座で鳴くアオマツムシが撮りたいという思いでそれなりの装備で臨んだ。7丁目の銀座ライオンで打ち上げをしたが、ついつい生ビールを飲み過ぎてしまった。それでも、重たい機材を持参した成果を出そうと、頭をリセットして街路樹のアオマツムシの撮影を始めた。銀座の通り沿いはかなり多様な街路樹が植えられているが、低い樹木にはカネタタキがどこにでも鳴いていたし、アオマツムシの声もほぼ全域に響いていた。東京という土地柄のおもしろいところは、そんな虫たちの声に気づく人も少ないし、そんな虫にカメラを向ける人にも無関心で、ある意味仕事が進めやすい。酔っていながらもかなりの集中力を使って、都会の鳴く虫のたくましさを表現したいと思いながらカメラを向けた。