2009.10.13 晩秋のルリボシヤンマ

好天の休日となり、沼田の湿地に出掛けることにした。以前ほどではないが、まだまだ、ヒメアカネもルリボシヤンマも飛んでいた。しかし、山の秋は深まりが早く、トンボたちの翅はすでに艶を失い、この先、ますます深まっていく秋とともに姿を消していくはずだ。そんな年老いたトンボたちが、残された余生の中で最後まで子孫を残そうとする姿を垣間見ることができた。足元でカサカサと音がして目をやれば、翅がボロボロのルリボシヤンマが必死に産卵をしていた。ヨロヨロと飛んで移動しながら、産卵を続けていた時だった。オスがそのメスにアタックし、首根っこ掴んだのだ。本来であれば、そのまま連結して飛んで行ってしまうところだが、このメスは飛ぶ力も弱く、オスの牽引を拒絶するように草にしがみついてしまった。オスは必死に翅をばたつかせて、ようやく観念したメスをひっぱり飛んで行ったのだが、その様子はフラフラとたよりない連結飛翔であった。



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