春に向けた、テントウムシのテーマ展準備もそろそろ始めなくてはならない。テントウムシの話題で欠かせないのが、その食性のバリエーションだ。アブラムシを主体とした肉食性グループ。そして食葉性のグループ。この二つは写真があるが、もうひとつの菌食性を表す写真がなく課題となっていた。時期的にはそろそろ厳しいとあきらめかけていたときだった。キイロテントウがこの時期ライトトラップによく集まり採集しておいたのだが、ヒャクニチソウの葉にウドンコ病がずいぶんと出ているのを発見し、与えてみることにした。キイロテントウをウドンコ病の場所にそっと移動すると、口先を小刻みに動かし、菌糸をはぎ取るように食べ始めた。それにしても、野外では、こんなシーンは見たことがない。というか、幼虫自体も見かけず、いったいどこで繁殖しているのだろう?