2009.11. 6 アオムシコマユバチの幼虫

冬越し昆虫の展示準備も他の企画展と並行して始めているのだが、モンシロチョウの蛹を展示するために、水曜日にブロッコリー畑で終齢幼虫をかき集めたのだ。その後ケースで管理しているのだが、正午過ぎにケースを覗くと2個体の幼虫からほぼ同調してアオムシコマユバチの幼虫が体表を破って蠢いているのを発見した。なんともおぞましいと思いつつも、モンシロチョウの生活史上の天敵である彼らの生態もまた重要な位置づけであり、その様子を撮影することにした。ウジ虫の兄弟たちは、モンシロチョウの幼虫から完全に出きると即座に糸をはきはじめマユづくりをはじめた。中齢期に体内に産卵された卵は、5齢期のある程度成熟期を見越して孵化し、いっきに宿主を食いつくす。しかも、生かさず殺さず、神経、消化器系には触れず、蓄えられた脂肪体を食べるという。このおぞましい光景以上に背景にあるメカニズムこそが興味深い。



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