2009.11. 7 テントウハラボソコマユバチ

テントウムシの天敵としてテントウハラボソコマユバチは有名だが、今日は、そんな寄生の瞬間を観察することができた。触角でテントウムシを確認するや否や、うろうろとテントウムシの周囲を歩きまわると左側から産卵管を突き立てはじめたのだ。寄生性をもつ数あるハチの中でも、甲虫の成虫に寄生するタイプは極めて少ないようだ。しかし、アブラムシの天敵がテントウムシであるように、テントウムシにとっても専属の天敵としてつくられた!?のがこのテントウハラボソコマユバチなのである。「寄生」という言葉の印象は、人間社会においては楽をして他人の甘い汁をすするようで、あまりよい響きではないが、昆虫界の寄生戦略を見ていると、そのメカニズムの複雑さと華麗な攻略に、システムの美しさを感じずにはいられない。



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