2009.12. 2 落葉の集積枠

落葉の時期を控えて、今年も落葉をためる集積枠が園内各所にでき始めた。この試みは、7年ほど前からで、カブトムシの発生源をつくることと、落葉掻きの体験プログラムを行うためのものだった。当初は、杭とコンパネを組み合わせた単純なものだったが、景観的にいまひとつということで、現在の杭と竹とソダを素材とした手の込んだ仕様となった。この設計から製作までを仕切るのが、昆虫の森の山師ともいえる小野里さんである。子どものときから遊んだこの山を愛し、昆虫の森のカブトムシたちの父ともいえる存在なのだ。昆虫の森の仕事は、どこまでやればよいという基準がはっきりしない。落葉枠だってこんなに立派でなくてもだれもクレームはつけない。しかし、小野里さんは自分がかかわることの妥協はいっさい許さない。機能だけではなく、山の風景として美しいと、訪れる人々に感じてもらわなければという高い志をもっている。この風景は昆虫の森のオリジナルであり誇りでもある。



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