2009.12. 9 カメノコテントウの集団越冬

どんよりとした肌寒い日であった。冬の展示の材料収集で雑木林を久しぶりに歩いた。ちょうどチャバネフユエダシャクが出現時期でメスがいないものかと幹を見回すが成果はなかった。ただ、ヤスマツトビナナフシの成虫が見つかりこの時期としては意外な収穫はあった。以前、カメノコテントウとヒメオビオオキノコが越冬していたサクラの立ち枯れに差し掛かり、同じ場所を覗いてみた。しかし樹皮がさらにめくれてもぐりこむ隙間はもうなかった。根元の樹皮が浮き上がった場所が目に入りめくるとカメノコテントウの翅だけがクモの巣にからんでいた。そこからさらに続く隙間を覗きこんだとき、身を寄せ合うカメノコテントウが目に入った。「これはもしかして・・・」ざっと数えて8匹はいるだろうと見込んだ。いざカメラをせっとして、樹皮をゆっくりとはがし現れた集団は意外にも下に向かって広がり、数えると20匹であった。これだけの集団は僕としては初めてであり、まだこれからが冬の宝探し本番であるが、早々とお宝発見一号となった。



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