昨日は活発なセイヨウミツバチをお伝えしたが、本来はやはり不活発な冬の姿がある。しかし、他の昆虫と大きく異なるのは体温を下げずに冬を過ごすという点だ。気温が下がった時は巣箱の中でよりそって塊となり、翅を震わせながら発熱しているのだ。だからこそ、エネルギー源となるハチミツや花粉をしっかりと秋のうちに巣にため込むという習性をもち合わせているわけだ。しかしながら、最近は暖冬で、巣箱を開けても塊となっていることはほとんどなく、絶えず動き回っている様子だ。冬らしく巣箱内で過ごす様子を撮影する必要があり、昨日は意図的に巣箱のフタを開けっ放しにして、今日の朝早く様子を見に行くことにした。そして、予想した通り、いい感じで塊をつくってくれていた。しかし、昨日の天気予報であまり冷え込まないという前提でチャレンジできたことで、本来、厳冬期でこんな行為は厳禁である。セイヨウミツバチはあくまでも人間に管理されることで生きていけるハチなのである。