2010.4.19 アメンボとマツモムシの死闘

今日は長野県佐久市の採集に出かけた。水生昆虫が目的だが、一番の目的であるゲンゴロウの成果はいま一つであった。最後に立ち寄った池で網を入れようと水面を見た時、アメンボがどこかぎこちない泳ぎ方で浮いているのが目に入った。よく見ると、水中からマツモムシが抱きついていたのである。体格的にほぼ同等で、しかも同じカメムシ目の昆虫同士が、水面と水中という領域の接点で喰うか食われるかの死闘をくりひろげて・・・というのは大げさで、一方的にマツモムシに捕えられたアメンボが、喰われてたまるかと、もがいていたのである。もつれ合う両者は時折反転し、マツモムシが水面になることもあった。傍観者である僕は、アメンボに勝ち目はないと見込んでいたが、意外にもマツモムシはもがくアメンボにてこずり、途中で試合を放棄してしまったのだ。命からがらという感じで浮いたヨシに身を寄せるアメンボの息遣いが聞こえるようなきがした。



Comment

Post a Comment

Name
Mail
URL
Comment