2010.5.30 クロエグリシャチホコ

ライトトラップの真ん前にあるニセアカシアの幹にちょっと見慣れないガを発見した。樹皮にカムフラージュするガは影をつくらずにへばりつくのが定番だが、このガはへばりつくどころか立体的に突出し、ごつごつした樹皮になりきっていた。ひとめで気に入ってしまい写真を撮りまくったが、さて種名を調べようと蛾類大図鑑を開くが、展翅標本でこのガを同定するのはちょっと時間を要した。結果的には「クロエグリシャチホコ」であることが分かったが、このガの特徴は模様ではなく翅を閉じた状態で胸部のラインから連続的に続くエッジの形状であり、しかも赤褐色のフサ毛まで連結しているのだ。こんなガの静止状態の写真を集めた図鑑があってもよいのでは昔から思うのだが、やはりニーズは少ないようだ。



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