2010.6.10 オオカマキリの孵化

冬の間、撮影用に集めておいたオオカマキリの卵嚢が、ぞくぞくと孵化を始めている。と言っても、野外ではすでに孵化のピークは過ぎていて、自分の都合に合わせて遅く孵化するように低温管理をしていたものだ。それでも孵化を撮ることはけっこう難しく、昨年の今頃も、「今日こそは!」と挑んでセッティングしたが、空振りに終わっていた。強く降り注いだ朝日を浴びせて卵嚢をセットすると、ひとつの卵嚢から幼虫が一匹出てきた。「よし!」と意気込むと、次から次へと幼虫たちがわき出るように生まれてきた。撮影は20分程度だが、振り返ってみれば、冬の卵嚢探しや温度管理などこの一瞬に傾けた労力はかなりのものである。



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