2010.10.23 オオミノガに産卵するオナガヒメバチ一種

午後3時30分を過ぎていたが、業務が一段落し、みんなでフィールドを歩こうということになった。先日、ボランティアの方からオオミノガが鈴なりとなった木をいただいたのだが、みんなはまだ見ていなかったので案内することにした。背丈ほどのユスラウメの枝先に50~60個近いオオミノガがぶら下がっている様子にみんな驚いていた。するとSさんが「なんかハチがついとる」という言葉に目をやると、確かに寄生バチらしきものがミノの上部に付いていたが、ミノムシとの関連がその時は読めなかった。しかし、以前に冬に回収したオオミノガから寄生バチが羽化したことを思い出し、よく見てみると細い産卵管をミノの中に挿入していることに気付いた。まさに寄生の瞬間に立ち会うことができたのだ。しかし、カメラはなく慌てて取りに行き、貴重なシーンをなんとか撮影することができた。出発前、「カメラはいいや」という僕の言葉にみんなは「そういう時に限っていいもんがあるんだよねー」という言葉が現実となった。



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