2010.12.10 ヘラクレスオオカブトをシフトレンズで撮る

以前購入したシフトレンズの性能について、あらためてテスト撮影してみることにした。そもそも、購入の動機は、斜め前から見て見栄えのする昆虫の、側面にピントが合わせてみたかったからだ。やや小ぶりなヘラクレスオオカブトでティルトやシフトを生かせるか実験的に撮影をしてみた。ヘラクレスオオカブトは長い角が前に付き出ている分、正面方向から撮影すると角の先端に向かってボケてしまう。虫の特徴として見せたい部分をシフトレンズで表せるとすれば理想と考えたからだ。結果はどうかというと、シフトレンズで撮ったとわかる特徴が出せず、単なる深度の深い写真のようになってしまった。立体的なカブトムシの全域にピントをも合わせたいのであれば引いて撮るという手法も一つある。しかし、それに伴う画質の低下(拡大使用時)や背景処理(ボケがきたない)も生じるわけである。ボケるところはぼけて、ピントの範囲の遠近感が感じられないとその効果というか撮影意図が伝わらないとあらためて感じた。被写体の側面もしくは背面が面的なもののほうが向いているのだろう。今度はクワガタで実験してみたい。



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