2011.1.29 ハナマカキリの羽化

家族でTDLに行く予定が、娘のインフルエンザで中止となり、そんな土曜日がハナカマキリの羽化撮影に転じることとなった。昆虫の羽化シーンはこれまでも何度となく撮ってきたが、このハナカマキリには今までの撮影経験からくる勘が役に立たず泣かされた。羽化の前兆を感じたのが水曜日であったから、ずいぶんと予想に反して遅れた羽化となった。といってもその間の夜間は気温が低い場所に保管したり、カマキりにとってストレスの連続であったに違いない。昆虫もそれぞれ性格的な個体差があり、この個体はずいぶん神経質でもあった。昼ごろからやっとそれらしい動きが見え、昼食抜きで張り付くことになった。ようやく羽化は始まったが、進行があまりに遅く、「羽化不全でおわるのでは?」という不安が常によぎった。4時を回ったあたりではねが伸びきり、数日間に渡った長い取り組みにいちおうの一区切りをつけた。なんとか撮れたという達成感とともに疲労感も強かったが、西日に照らされたレースのような美しいはねに安堵の気持ちを覚えた。



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