2011.2.25 ヒオドシチョウ

今日は気温が上がり、4月を思わせる陽気であった。昼休みにぶらりと出歩くと、キタテハがあちらこちらで舞っていた。もしかしたらヒオドシチョウも出ているかもしれないと思い、園内の不二山山頂に向かった。思ったとおり足元から突然パッと飛び立った。着地点を見届けて近づくが、翅は立てたままで開いてくれなかった。カメラを構えたまま待ってみたが、複眼の模様が面白かったのでクローズアップでも撮ろうという気になった。再び飛び立ち、石の上に着地すると、今度は鮮やかな朱色を見せてくれた。越冬明けでだいぶ翅も傷んでいたが、これから春に次世代へとバトンタッチし、初夏にはエノキで幼虫集団が見られるようになる。不思議なのは、新成虫が発生後ぱったりと園内では姿が見られなくなるのだ。どこかで夏季休眠しているとか、標高が高い場所に避暑するなどの説があるが、秋にも見られないのに春になって忽然と姿を現わすのである。



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