2011.4. 9 アオヤンマのヤゴ

3月末、安中市の池にアオヤンマのヤゴを久しぶりに採りに行った。5年ぶりに訪ねた池であったが、一見それほど環境は変わっていないようにも見えた。胸までのウェダーを履いてさっそくガサガサとやり始めた。幸先良く、アオヤンマのヤゴが一匹網の中に入った。2センチ程度の小さな幼虫であった。「それなりにまだいるな」と見込んだが、その後は一匹も入らず、結局その一匹のみに終わってしまった。環境的に何が変わったかといえば、ずいぶんどぶ臭い池になったということと、群馬県では少ないコオイムシがそこそこ採れたということだろうか。身近な水辺環境は数年単位で悪くなる一方であり、群馬県は特に良好な池沼が少ない。尾瀬の保護は手厚いが、身近な池沼の保全は行政も無関心である。ホタルの関心は高いがトンボに深く興味を抱く人は少ない。しかし、昆虫の森としても、何か水辺環境に対する保全メッセージができないだろうかとふと考えた。当日、大事に持ち帰ったヤゴが今日脱皮をして亜終齢幼虫となった。



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