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今日は、サクラが散って、そのあとに降る最初の雨となる。これはゲンジボタルの生活史上、重要な雨であり、幼虫期の水中生活に別れを告げ、蛹となるための上陸をこの日にいっせいにおこなうのだ。日没の18時半あたり、雨はすでに止んでいたが、地面は湿気を含み、上陸の条件は整っていると判断した。園内の小川の様子を見に行き、地面に光るはずの、かすかな光を探してみた。最初に見つけた光は、川の中で陸を目指して歩く幼虫であった。その後、次々と川岸に光が見え始め、幻想的な一瞬を見届けることができた。