2011.4.23 ハマダンゴムシ

今年の夏の企画展「ダンゴムシ」の準備を進める中、生態展示をしてみたい種類にハマダンゴムシがいた。下調べをしていくと、珍しくもないが、どこの砂浜にでもいるというものでもないようである。採集に出向いてみたいがそんな時間も取れずにいたとき、知り合いの方にそんな事情を話すとさっそく採集してわざわざ宅配便で届けていただいた。採集の様子を電話で伺うと、やはり簡単ではなかったようで、おそらく僕がいったら採れなかったかもしれない。容器に詰められた砂を掘っていくと・・・、砂に紛れた大粒の塊が姿を現わした。「もしやこれが・・・」と凝視すると、それこそが初めて見るハマダンゴムシであった。オカダンゴムシに比べて大型で、色も顔もなんともかわいらしい。その形態はまさに展示に彩りを添えるものと確信した。感動も覚めあらぬ中、砂に乗せたハマダンゴムシは体を広げると同時にもうれつな勢いで砂に潜っていった。その勢いはケラに匹敵するほどの速さであった。どうも生態展示が難しい性質であることも同時にうなづけた。



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