2011.4.26 ダンゴムシの交尾

ダンゴムシの交尾に関しての疑問や仮説を勝手に書き綴ったが、今日、完全なダンゴムシの交尾といえるシーンを見届けることができた。オスに抱え込まれたメスは90度横向きである。この状態でオスの腹部はメスの腹部側面に接している。しかし、これでは、交尾していると断言できるだけの要素が足りない。そこで、この雌雄を突っついてみたところ。オスが慌てて逃げ出す時、交尾して連結していたメスを、一瞬引きずっていったのだ。メスの生殖孔は一対であることが文献上で確認できているが、おそらく脇腹近くにあるのだろう。オスの腹脚が変化した一対の交尾器も外側に向けて反り返っていて、この姿勢での交尾を可能にしているようだ。おそらく、学者レベルの認識ではわかりきったことかもしれないが、ダンゴムシに関する一般書籍で交尾をはっきり解説したものはない。今回のダンゴムシの企画展では、この写真に「オカダンゴムシの交尾」と自信をもって、キャプションを入れようと考えた。



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