2011.7.27 いわゆる「ワラジムシ」とは?

今回の企画展「ダンゴムシ展」で生態展示種ととしてワラジムシをいくつか展示しているのだが、園内に普通にいるワラジムシを採集し、ラベル作製にあたり、いざ同定してみると「ヤマトサトワラジムシ」であるという結論に達した。もう一種「ホソワラジムシ」は比較的簡単に同定できたが、意外にも普通種であるべき「ワラジムシ」の姿はなかったのだ。そもそも、オカダンゴムシは簡単に同定できても、陸生等脚類全般では昆虫に比べて同定がかなり難しいという現実を知ることともなった。そんな矢先、ボランティアさんに、展示用ダンゴムシの補充を呼び掛けると、さっそく集めてきてくださったが、その中に「これがいわゆるワラジムシではないか?」という個体が混じっていた。土壌生物にくわしい皆越ようせいさんがたまたま来園していて、その疑問をなげかけると、「かなり可能性が高い」というコメントをいただけたが、断定はさすがにできないようで、それほどワラジムシの同定は難しいということをあらためて実感した。ダンゴムシに比べると可愛げがないと感じていたワラジムシであるが、いろいろと触れ合ううちに、ゴツゴツした質感や扁平なフォルムなど「かっこいい!」と感じている自分に、ふと気付いた。



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