2011.12.17 ヒメツユムシの生き残り

落葉が著しい時期で、雑木林も冬の姿に変わりつつある。毎年のことだが、仲間たちとフユシャク探しが始まる季節でもある。今年は、なんとしてもチャバネフユエダシャクのメスを探し当てようと木の幹を巡回しているが今のところ成果はない。代わりに見つかるのが、ハラビロカマキリとヤスマツトビナナフシである。つかまる葉もなくなって、寒風にさらされて幹にしがみつく様子はなんとも痛々しく、その姿で息絶えているものも多い。そして、ヒメツユムシが今年は例年になく多く見つかるのである。樹上性で、秋に見かけることはほとんどない直翅類である。越年しない直翅類はほとんど死に絶えている中で、最後まで生き残る種類ともいえる。しかも見た目に鮮やかで、古さを感じさせない個体ばかりで、潜在的な寿命はまだありそうだ。



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