2012.6. 2 ウズグモ

久しぶりに裏高尾の蛇滝道をうろつくことになった。ヒメクロサナエなどを見つけられればと思っていたが、ダビドサナエばかりであった。やや開けたポイントに立ちながら、ひたすら虫の影を待っていた。この沢特有の雰囲気というか、すれ違う人は、見るからにハイカーよりも信者が多い。「信じるものが違うんだろうなぁ」などと考えながらも、たいした収穫もなく、日陰沢にポイントを移そうと下り始めたときだった。道に面した土手にウズグモの巣を見つけた。見下ろした巣は、見事に渦を描いていたが、肝心なクモは巣の下にいるのである。どうせならクモと巣をいっしょに撮りたいと思い、思いっきり寝そべってローアングルで見上げる姿勢になってみた。異様な撮影スタイルと自覚しながら、体裁を気にすることなく夢中でシャッターを切っていた。数人が通り過ぎていったが、当然、気になりながら特に声は掛けられない。「変わった人だなぁ」と思っていたことだろう。



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