2012.11.14 ハナアブの幼虫

水生昆虫という枠組みで、来年に向けた企画展などいろいろと頭の中を整理しているこの頃だが、いわゆるカの仲間やハナアブなどどういう、幼虫期を水溜りで過ごす昆虫をどう扱うか迷うところであった。いずれにしても特徴的なハナアブの幼虫の写真がないことに気づき、とりあえず撮っておかなければと思い立ってしまったわけだ。昆虫の森のオープン直後だから7年ほど前になるだろうが、水生昆虫の餌用にと、ボウフラを発生させる目的で林内にコンテナを設置していたのだが、そこで以前にハナアブの幼虫を見たことを思い出し取り急ぎ向かってみることにした。落ち葉と雨水で満たされたコンテナを覗き込むと、ゆらゆらと水面を浮遊する目的のものがいた。通称「オナガウジ」とも呼ばれる独特なその形態をどう撮るべきか一瞬躊躇した。透明感のある体は内臓が透けていて、これは透過光を入れて撮らなければならないと、ブヨブヨとしたそのウジ虫を、少しでも魅力的にしたいという使命感にかられてしまった。



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