2012.11.22 ヒメドロムシ

水生甲虫といえばゲンゴロウやガムシの類が思い浮かぶが、大きくても体長5ミリほどしかないヒメドロムシ科というグループが、ちょっとマニアックな世界では注目を浴びているようだ。渓流の石の下などにひそみ、それを採集する特殊な網も考案されているようで、同僚のT君が最近はまっている。桐生の山田川に水生昆虫の採集に行った折に、T君がそんな採集の様子を実演してくれた。鯉のぼりのような、あえて底が抜けているネットを川下にかざして、石をガサガサとかき回しては網を覗き込んでいた。余計なものは網を抜けて、ヒメドロムシはカギ爪を使ってしがみつくという性質をうまく利用したものらしい。「採れたー!」という声に覗き込むと、最近になって老眼ぎみの僕の肉眼では、ちょっと厳しいサイズであった。持ち帰ってあらためて高倍率レンズで覗き込み、「うーん、なるほど・・・」と、奥の深い水生昆虫の世界を見せてもらえた。



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