フユシャクの季節到来で、夜の雑木林を徘徊する機会が多くなった。数日前はチャバネフユエダシャクを探して歩いてみたが、冷え込みがきつくほとんど活動は見られなかった。冬に活動するといっても、気温が低すぎる日はさすがに飛ばないようである。今日は午後から気温が上がり、日没後に雑木林に向かった。一本目に見たサクラに、いきなりフユシャク亜科のメスがコーリングをしている場面に遭遇した。あたりを見ればチラチラとオスが飛んでいて、もしかしたら交尾シーンが見られるかもとしばし観察することにした。オスの飛び方は明らかにメスのフェロモンを感知している様子で、風下のせまい範囲に執着して飛んでいた。そして、メスの近くに止まったオスが近づいていき交尾の瞬間を目撃することができた。そのほかイチモジフユナミシャクのメスも見つかり、冬の夜の雑木林を存分に楽しむことができた。交尾していたオスの特徴から同定を試みフタスジフユシャクという結論に達したが、ちょっと自信がない。
ＰＳ．その後の検証でフタスジフユシャクではないようで、ウスバのようだ。 12..12.30