2013.1. 4 翅のないタマバチ

年が明け、正月の三が日はせわしない里帰りでどこにも虫探しに出かけなかった。仕事始めとなった今日、朝の雑木林が新春初歩きとなった。あまりの寒さに、冬芽を見ていく地味な作業は集中力の持続が難しく、あまりに何も見つからないと、ますます探し方が雑になってしまう。精神修行で虫探しをしているわけではないが、冬の虫探しは根気を身に着ける場とも言える。そして、2013年の発見第一号はコナラの冬芽に産卵するタマバチの一種となった。今まで見た種類と異なり翅がなく、最初は翅が脱落したとも考えた。しかし、よく調べてみると翅がない種類がいるという事実を知った。フユシャクやセッケイカワゲラ、クモガタガガンボなど、冬のみに活動する種類に共通した翅の退化は有名だが、タマバチにおいてもそんな種類があったのだ。



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