水生昆虫担当のＣ君が、「ナベブタムシって長翅型があるんですね」と調べたパソコン画面を開きながら話しかけてきた。僕はというと「え！そうなの？」とまったくそんなことは知らなかった。話を聞くと、秋に神流川で採集したナベブタムシに長翅型が混じっていたことに今更ながら気が付き調べてみたようだ。さっそく実物を見せてもらい、なるほど確かに翅が背面を大きく覆っていて、飛翔もできるらしい。いいものを見せてもらって満足していると今度は「ナベブタの幼虫もいますが・・・」と言い出した。とにかく撮っていないものは何でも撮るという考えの僕は「いいねえ見せて」と幼虫形態も初めて見ることができた。そして今度は・・・「卵っぽいのがあるんですよ・・・」と次々とナベブタムシのネタが飛び出した。岩についたその卵は１ミリもなく、僕の肉眼では厳しいサイズで、よくこんな小さい卵に気が付いたものだと関心した。おかげさまで、いっきにナベブタムシの全ステージ拝ませてもらうことができた。