2013.1.18 オオカクツツトビケラ幼虫の巣

昨年、神流川支流で採集したトビケラ類の中に「おやっと」思わせる個性的な種類があった。調べてみるとオオカクツツトビケラで、しかも若齢~中齢期限定の巣の形状であることがわかった。ところが持ち帰って写真を撮ろうとケースから出すと、その独特な形状の巣が折れてしまっていた。巣を再生することに期待して落ち葉を入れたケースで飼育していたが、最近になってやっと元通りになってくれた。四片からなる四角の枠が5連結した構造だが、床の材料は半円型で横に大きく張り出している。そして側面の材料は上方にフィンのように張り出し、その間を天井部の材料が埋めている。ここまで材料の形状を使い分けるトビケラ類は他にいるだろうか?しかし、これが終齢期になると意外にも面白味のない巣となってしまう。



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