水物がテーマの今回の企画展をきっかけに、昆虫写真を撮りはじめたころからの憧れの機材である水中ハウジングをやっと手に入れた。といっても主力一眼用ではなくハウジングの購入とあわせてミラーレスのOM-Dも購入しての組み合わせである。20年前にはアクリル製の食パンケースを改造して、レリーズを押すだけの操作しかできないハウジングを自作で作ったりもしたが、ここにきてようやく時代の恩恵にあやかることにした。テスト撮影に黒保根の渓流に出かけ、石の表面にいたヒラタカゲロウの一種を撮影した。小ぶりなミラーレス機でさえ、ハウジングに包まれた姿はとてもいかつい。それでも操作性は悪くなく、浅い川や池沼の中を撮る程度の必要性から一眼レフのハウジングセットに比べれば十分に軽快だと感じた。今年の夏は水辺一色である。