2013.6.18 オオクチバス

「水辺の昆虫たんけん」とタイトルをうった今年の企画展だが、いよいよパネルデータ作りが大詰めを迎えている。水辺の環境悪化の原因として外来性動物による要因を紹介するパネルがあるのだが、実際に栃木県のタガメの採集地において、経験した池の現状をドキュメンタリー的に紹介してみてはどうかということになった。というのも、かれこれ十数年前、豊島園昆虫館時代に、タガメのみならず、ゲンゴロウとガムシもセットで採れる最高の池を見つけた。その後2008年までは安定した環境を保っていたのだが、2009年にその池を訪れると、風景にはまったく変化がないのだが網に入るのはザリガニばかりになったのだ。「おかしい」と思いつつ、池を見下ろすと、なんとオオクチバスが数匹、悠々と泳ぐ姿があった。一年において激変した、人的要因による外来種の猛威を実感する出来事であった。2003年の採集風景の写真があり、それと組み合わせて、現状の絵として、オオクチバスの姿を撮りにその池にわざわざ出向いた。水上から見えたオオクチバスをとりあえず撮影し、うまくいけば水中写真と考えていたが、そう簡単に撮らせてはもらえないだろうと考えていた。ところが、水中にカメラを沈めるもオオクチバスは興味をしめすがごとく、カメラの数十センチ前をうろうろとしていて、意外にもその姿を簡単に撮影することが出来たのだ。



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