2013.6.21 ナベブタムシのプラストロン

水生昆虫の呼吸法のパネルを製作する中で、いかにも科学的で興味深い呼吸法がプラストロンといわれる呼吸法のようである。この話で欠かせないのはナベブタムシのようで、完全なるプラストロン完全主義とでもいうべき象徴的な存在のようだ。どんな原理かというと、腹側に細かい毛を密生させることで空気の幕をつくり、そこに水中の酸素を溶け込ませることで呼吸をしている。小型のゲンゴロウも気泡を使って同じことをするが、ナベブタムシはゲンゴロウのように息継ぎはいっさいしないということである。原理的な話は面白いが、さて、その腹側の幕とはどんなものか、写真がなければちょっと物足りない解説になりそうなので、ナベブタムシの腹側をじっくり撮影することにした。ガムシなどがつくる腹側の幕は銀色に光っていかにも空気が張り付いていることが眼で見てわかるが、ナベブタムシは毛が細かいせいか、薄皮の皮膚のような幕で独特な光沢感を出していた。



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