2013.7. 3 ヘビトンボの求愛

ヘビトンボの生活史パネルを作る中で、いくつかの文献に目を通すが、詳しい生態の記述があまりない。その中でも興味を引いたのが、交尾の際、オスはメスにゼリー状の物質をプレゼントし、メスはそれを食べて、卵の栄養にするのだという。そんなシーンが撮れないかとすぐに考え、ライトトラップに来た雌雄をキープした。そして、メスの脇にオスを止まらせ、しばらく様子を見ることにした。しばらく時間をおいて覗いて見るとオスがメスの腹の下に入り込んでいた。「これは撮れる!」と確信しつつ様子を見ていると、オスはメスの腹部をなでるように頭を上下させて、あきらかに求愛といえる行動であろう。そしてサソリのごとく腹の先を反り返らせて交尾をしようとするのだが、メスにその気がないのか、交尾には至らなかった。その後も進捗が見られずでこの日は断念したが、交尾のポーズすら知らなかったので、この態勢や行動は意外だった。



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