スラックラインをやってみようということになり、家族で近場の公園に出かけた。芝生に樹木が点々と並ぶ環境で手ごろな幹を探していると、突然目の前に現れたのがコシアカスカシバであった。発生木となっていそうなコナラが数本あり、蛹の殻もいくつかあった。意外と公園のような人工的な樹林環境を好む昆虫なのかもしれない。飛んでいたその個体は、ゴツゴツとしたコナラの発生木に止まると産卵を始めた。慌ててカメラを取りに戻り、その様子を撮影することができた。直径が80センチはあろう大木だが、地面から1メートル以下の範囲を点々としながら産卵し、幹を2周ほどしたところで飛び去っていった。