今週は蒸し暑い一週間であった。まぁ、そのほうが昆虫も活発なのだが、フィールドを歩けば蚊の攻撃もすごいことが悩める。藪に近づかなくとも、しっかり遠征して刺してくる始末だ。そんな蚊たちと戦いながら林縁をフラフラとしていた。ふと目に入ったのがヤマトシリアゲの夏型メスであった。しかし、葉上を点々としていて、どうにも近づきにくい。そんな時、ふと仰いだ頭上のジョロウグモの巣に夏型オスが現れたのだ。というのも、巣にはクモの獲物となったツクツクボウシの亡骸があり、そこに吸汁に訪れたようだ。しかしながら、105ミリのレンズしかなく、被写体はちょっと遠い。そこで、めったに使わないライブビューを使って、手を伸ばして撮ることにした。その時はなんとか撮れたつもりだったが、やはりクローズアップの微妙なピントの山をはずしたカットばかりで、ほとんどがツクツクボウシにピントがきていた。十数枚中、かろうじてこのカットが微妙なピントの平行が合致していてほっとした。