2013.10.21 ジョロウグモの産卵

夕方の4時過ぎ、そろそろ暗くなり始めた雑木林を後にしようとしていたときだった。頭上のコナラの幹で、ジョロウグモが産卵行動に入り、糸の台座を張っている姿が眼に入った。この時期に、夜の雑木林を散策すれば、産卵シーンが見られるだろうといつも思いながら、なかなか実行できずにいたところでこんなチャンスもなかなかあるものではなかった。しかしながら、この工程の先に、いつ産卵が行われるかは未知で、じっと産卵シーンまで付き合う覚悟ができなかった。撮らなくてはならない必然性がないことと、興味をそそる魅力はそこそこの対象である。産みそうもなければ切り上げようという気持ちが強い中、反時計回りで行われていた台座作りが終わり、中心にいすわったのである。お腹が微妙に動いていることが気になり、かなり高い位置ながら、横から腹の下を覗き込んだ。すると、卵らしき塊が見え、その後は、急いで踏み台となるコンテナを車から降ろし、ドタバタと撮影を開始した。大きかったお腹はあっという間に縮み、ピンク色の瑞々しい卵塊が搾り出されるように台座に産みつけられた。



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