新緑の頃に目にするカギシロスジアオシャク幼虫は6月に羽化し、その後2化目が7月に羽化する。
この2化目はやや小型であることが知られているが、幼虫の姿は見たことがなく、春の個体と差異があるかないかもほとんど記述がない。今年は、たまたまライトトラップにメスが入り採卵できたので、幼虫を育てていた。形態的には小型で全体にざらついた質感である。そして興味深かったのは好む葉の質で、春型は時期的に柔らかい葉を食べているが、夏型は2時成長のやわらかい葉があるにもかかわらず見向きもせず、ひたすら硬い葉なめとるように食べて成長していった。